『食の楽しさ』&『MOTTAINAI』を学ぶ アグリ日記⑫

2020年1月20日 15時48分

こんにちは、アグリコース農場長のKです(^_^)/

 

さて、本日はタイトルに基づいた授業を行いました。

なにやら壮大な題目ですが、実は、ただの「漬け物作り」実習なんです。

 

本校では、2年生の、冬野菜の教材としてダイコンを栽培しています。近年まれに見る暖冬の影響もあり、今年のダイコンは巨大になり、皆を驚かせています。しかしその分、スが入りやすい状態となり、商品価値がなくなってしまうことも予測しながら栽培管理をしなくてはいけません。それと、ダイコンを栽培すると、どうしても形の崩れた固体ができますが、味は全く変わりません。それを今回活用して漬け物を作ろうというわけです。

 

材料は

★規格外のダイコン

★粗塩・・・ダイコン本体の10%弱の重さ

★鷹の爪・・・少々(お好みで)

★塩昆布・・・少々(お好みで)

 

さて実習スタート!

ダイコンを洗い、ピーラーで皮をむき、一口大の大きさに切ったあと、レジ袋に入れ、塩10%を計って袋内に投入!そのまま袋を振り、混ぜます。

混ざったら漬け物桶にあけて、鷹の爪、塩昆布を入れて熟成させます。

 

授業内で、ピーラーで調理きるダイコンの『超時短浅漬け』を試食。皆驚き、こんなに簡単に出来るんやったら、家でもやってみよー!と、興味津々でした。

現在のダイコンはこんな具合、良い感じに水分が抜けてきています(^_^)/

 

規格外品は、商品価値はないが、調理すれば立派においしく食べれるもの。

形など関係なく、これは紛れもなく「ダイコン」という1つの命なのです。

 

土居高日記でも再三、『いのちをいただきます』『ごちそうさま』のお話をさせていただきますが、

生産した農作物は、残さず食べることで、成仏させる。

そうすることで、我々人間が植物の命のバトンを引き継ぎ、生きていられるのです。

かなり前の話になりますが、ケニア出身の女性環境保護活動家、ワンガリ・マータイさんが、2005年の来日の際に感銘を受けたのが「もったいない」という日本語だったそうです。

 Reduce(ゴミ削減)、Reuse(再利用)、Recycle(再資源化)という環境活動の3Rを推し進めながら、限りある地球資源に対し、リスペクトの念が込められている「MOTTAINAI」を、世界共通語として広めることを提唱しました。

 後に、マータイさんは、環境分野で初のノーベル平和賞を受賞したケニア人女性として、世界で活躍することになり、日本でも有名になりました。

 

最後までいのちを使い切り、食卓に喜びや感動を運ぶことの出来る農業は、とても素晴らしい業ですね(o^∀^o)

 

あははは!なんだか壮大なお話になってしまいましたね(^_^)

皆で漬けたダイコン、完成が楽しみです( ^o^)ノ