パラグアイからオンライン講座

2022年1月19日 17時32分

1月19日、3年C組のコミュニケーション英語Ⅲの授業で、パラグアイとオンラインで結び、日系3世の菊池エリカさんに、「地球の反対側―そこには小さな日本が」というタイトルで、ご自身のお話やパラグアイの日系社会について紹介していただきました。

 

パラグアイには、1936年から日本人が移民し始めました。今では、日系人口は、約10,000人で、日系社会での日本食や伝統行事についての話をしてもらいました。生徒からの「日本食で何が人気ですか」という質問に、菊池さんは「パラグアイの多くの日系の人たちはお寿司やお刺身、魚が好きです」と教えてくれました。

また菊池さんが中学生の頃、JICAの研修で1か月ほど来日し、帰国後、お父さんの出身である岩手県の副知事がパラグアイを訪問したとき、はじめて通訳をしたこと。それらのことから、将来の職業(通訳・翻訳者)を選択したことなどを話してくれました。最後に、「短い期間でも今の環境から離れ、さまざまな人会うことや忘れずチャレンジすることで、たくさんの刺激を受け、また自分や自国を見つめなおすことができるし、そこから今までと違う世界観や夢の発見につながるよ」というメッセージをいただきました。

 

この講座を通して、日本から外国へ移住した人々の歴史、移住した先での日系社会の形成と今現在の姿などを知ることができました。また菊池さんの日系人としての生き方は、これから社会にはばたく3年生にとってとても刺激的なものになったと思います。

 

このオンライン出前講座と協力隊経験者の出前講座の2時間を多文化共生社会を目指す一歩として「多文化共生の文化を創る@土居高校」というテーマで取り組みました。「自分と文化の違う人と出会ったとき、どのように付き合いますか」という問いに対して、一人ひとりの生徒が、自分の答えをもってアクションを起こしていってくれると信じています。