御 挨 拶  

校長 二宮 敬則  

 

 本校は明治34年に宇摩郡立農業学校として創立され、その後幾度かの校名改称や課程・学科の再編等を経て、本年度創立122年目を迎えた県内で8番目に長い歴史と伝統を持つ学校です。旧土居町唯一の高校として、常に地域と共に歩み、地域に貢献する幾多の人材を輩出してきたことは誇りとするところであり、「自学・健康・礼節」の校訓のもと、徳・知・体の調和のとれた心身ともに健全で個性豊かな人間の育成を目指しています。

 全国的にも稀な農場を持つ普通科高校であり、他にも多くの専門科目を学習できるカリキュラムを生かして、生徒一人一人の関心・意欲・適性に応じた特色あるコースを設定しています。現在は、2年次より「アグリカルチャー」・「ビジネス」・「スポーツ&カルチャー」・「紙のまちづくり」の4つのコースにおいて、それぞれ豊富な実習や体験・探究活動を通して主体的な学習態度を養うとともに、個性を生かした進路実現を支援しています。

 また、部活動等においても、部員は少ないながらも、全国大会出場や各種コンテストでの上位入賞など、生徒たちは立派な実績を残してくれています。

 本校で学んだ生徒の多くは、卒業後地元に残り、地域経済社会の担い手として活躍しています。地域から学び、地域に育てていただいた人材が、将来の地域を担い発展させていく。これこそが、本校に課せられた使命だと考え、その責務を遂行してまいります。

 今年度の重点努力目標は、昨年度から引き続き『新しい時代を生きる「人間力」の育成と、「学校力」の向上~愛顔を育む学舎を目指して~』としております。変化が激しく予測が困難とされる将来、社会に出た生徒たちがしっかりと自分の道を歩んでいけるように、土居高校の伝統を継承・発展させながら、教職員一同、誠心誠意努力してまいります。どうか今後とも、本校教育活動への変わらぬ御支援と御協力を賜りますようお願い申し上げます。